長く時間が空いてしまい申し訳ありませんでした。
解説は今回で完結です。
完成ヘッド

メイク途中ヘッド画像多数なので、たたみます
3.パステルでアイシャドウやチークを入れる

アイシャドウや耳たぶは綿棒で描いています。紙の上でこすってを粉したパステルを綿棒に付け、紙をトントンと軽くたたいて余分な粉を落としてから目的の場所に色を入れます。色を置くような感じで、少しづつ重ねて濃くしていきます。
まゆ頭・まぶた・耳たぶに色を入れて、アイラインについた粉を濡らした綿棒で拭い落としてから、いったんつや消しを吹いてコート。

アクリル絵の具でまぶたに二重の線をいれます。

二重線のアクリル絵の具が乾いたら、コットンでチークを入れます。コットンを使う場合も余分な粉を落としてから塗ります。ここで一度つや消しを吹いてコート。乾いたら、極細の筆で下まつ毛とくちびるのシワ、細筆で口元を引き締める口角のラインを入れます。乾いたら最後のつや消しを吹きます。
4.仕上げ

くちびると下まぶた縁にクリアを塗り、まつ毛を付けて完成です。
※クリアは溶剤を使わないと落とせないので、100均のネイルアート用の筆を使い捨てにしています。
アイとウィッグを付けるとこんな感じ。


パステルでのメイクカスタムの手順は以上です、それほどに難しくないのでチャレンジしてみてください。また紹介したやり方はあくまで一つの例ですので、やりやすい手順を探るのももちろん有り。自分の狙ったの仕上がりになるのが一番!
長い間読んでいただいてありがとうございました。
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いよいよメイクに入るのですが、どんなメイクにするかイメージを固めたい方は、まず紙にどんなメイクにするのかイメージ画を描いてから始めると良いと思います。 全体の雰囲気、眉やアイラインの形、アイシャドウやチークの色、くちびるの色の入れ方を既存のドールやイラストなどを参考に描き出しておくとメイク中に迷うことがなくて良いかと思います。
「絵を描くのは苦手で…」という方はいきなり作業に入ってもOKです、実はアタイもイメージ画を描いてません。
また「本番の前に練習がしたい」という方は、ヘッドの上蓋を利用して練習をすることがオススメ。立体だし、素材の感触を確かめられます。つや消しスプレーを下地に吹いて、練習後すぐにメラミンスポンジで落とせばきれいに消えます。

メイクを進めていくうち、失敗などですべて落としてやり直したいと思うことがあるかもしれませんが、気に入らなくとも一通りメイクをしてからやり直すことをお勧めします。 最後までやれば手順を覚えられるので、次回余裕が生まれますし、コツを掴むこともできます。 上達のカギは場数を踏むことだとおもいます。
すっぴんヘッド画像多数なので、たたみます
1.ヘッドに水彩色鉛筆でアタリを入れます。

この段階で入れるのは眉とアイラインのみ。

入れた眉やアイラインに歪みがないか、鏡に映して確認をしながら作業を進めます。
2.下書きが決まったら、アクリル絵の具で本描き。

まず長穂の細筆で、アイホールの内側に色を入れておきます。

次に細筆でアイラインを入れます、まずは薄い色で塗ること。乾くまでは水で落とせるので、水を含ませた綿棒で細かく修正。 乾いてしまったらメラミンスポンジで落としますが、強くこすると下地も落ちるので要注意。

薄い色から重ねて、濃いはっきりしたラインにします。
眉も同じく薄い色から色を入れて、目的の形に。

唇の下塗りまでしたところで、つや消しを吹いてコートします。
今回はここまで、メイク 【
パステルメイク メイク編 その2】につづく。
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今回はメイクに入る前の下準備についてです。
*ノーメイクヘッドの場合*ノーメイクで購入でも下準備が必要です。シリコン型から外しやすくするための剥離剤が付着している場合が多いので、落とすために台所用中性洗剤で洗います。このとき傷がつかないように、目の細かい柔らかなスポンジを使うのがいいと思います。
洗った後は水気をふき取り乾燥させます。
長くなるのでたたみます
*メイクありの場合*まずMr.カラーうすめ液でメイクを落とします。部分的に落として再メイクするのは難しいので、すべて落としてメイクし直すのがオススメです。
用意するもの
Mr.カラーうすめ液:じゃぶじゃぶ使うので中瓶がおすすめ。
ティッシュ・コットン:うすめ液を含ませてメイク部分に当てるために使います。
綿棒:アイホールや唇などの細かい場所のメイク落としに使う。
プラスチック手袋・マスク:うすめ液は有機溶剤で直接触れたり、吸い込こまないようにする防護ため。
買い物袋:スーパーとかコンビニのアレ、周りが汚れないように袋の中で作業します。金属製やプラスチックの容器でも、うすめ液で溶けない、色が溶け出してパーツについたりしないものなら何でもいいですが、作業が終わったらそのままゴミ袋にして捨てられるので、買い物袋を使っています。
まず買い物袋を広げ、中にメイクを落としたいパーツを置きます。次にティッシュまたはコットンにうすめ液をびしょびしょになるくらい多めに含ませてメイク部分に当てます。うすめ液を含ませたティッシュ・コットンでメイク部分をすべてパックしたら、10~20分置いてメイクを浮かせます。メイクが浮いてきたらうすめ液を含ませたティッシュ・コットンでメイクをこすり落とします。アイホールの目頭・目じりやくちびるの隙間などの細かい部分はうすめ液を含ませた綿棒でこすり落とします。
メイクしてから長い時間がたっていると定着して落ちにくい場合もあるので、その時はうすめ液を含ませたティッシュ・コットンで再度パックします。メイクがきれいに落ちたら台所用中性洗剤で洗い乾燥させます。
注意:うすめ液を使用して作業するときは十分に換気をして行ってください、換気が不十分だと中毒になる危険性があります。また引火性なので火の気ある場所では使わないこと。容器ラベルの注意事項をよく読んでから使ってください。
メイクを落とし終わった後、パーツ表面にザラつき・黄変がある場合は#1000~#2000の耐水ペーパー(水やすり)で磨き、表面を整え黄変を落とします。耐水ペーパーは番号が大きいものほど目が細かいもので、ホームセンターなどで売っています。目の細かいものほど時間はかかりますが、水を付けて丁寧に磨くとすべすべになります。
磨き終わったらよく洗って削りカスを落とし、水気をふき取って乾燥させます。
*下地を吹く*キャスト素地そのままだと絵の具やパステルがうまく乗らないので、Mr.スーパークリアーUVカットつや消しを下地として吹きます。
用意するもの

壁や床が汚れないようにガードするためのビニールシートや新聞紙・スプレーした後にホコリが付かないように入れておく箱・マスク・プラスチック手袋・Mr.スーパークリアーUVカットつや消し・パーツ
下準備したパーツがよく乾いていることを確認して、Mr.スーパークリアーUVカットつや消しのスプレー缶をよく振り混ぜ、1,2度空吹きしてから、パーツに薄くスプレーします。厚塗りすると白くなるので注意。

スプレー噴射口はパーツから20~30㎝離して吹き付けます。近すぎるとムラになったり、パステルや絵の具が流れて消えたりするので要注意。スプレーを吹いたらホコリが付かないように速やかに箱に入れて、半日ほど乾燥させます。
注意:Mr.スーパークリアーUVカットも有機溶剤を含みます。よく換気をし、火の気のある場所では使わないこと。ラベルの注意事項をよく確認して使用してください。
※合成樹脂が霧状になって飛ぶので、吸い込まないようにマスクをすることをお勧めします。
※湿度の高い日にスプレーすると白くなるらしいので、湿度の低い乾燥した日に作業することをお勧めします。
下準備はは以上! 【
パステルメイク メイク編 その1】につづく。
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まず、ドールメイクというとパステルかエアブラシかで迷う方も多いと思うのですが、
エアブラシ:ゴスなどの濃いメイクや広範囲に色を入れるメイク向き。スプレーを吹くのがうまい人に有利。
パステル:地肌を生かしたポイントメイク、ナチュラルメイク向き。じっくりメイクしたい人に。
という感じがします。もちろんエアブラシでナチュラルメイクをする方も、パステルで濃いメイクの方もいらっしゃるので一概には言えませんが、参考までに。
ウチではパステルメイク一本でやってますので、パステルメイクの解説をいたします。
今回は道具の紹介!
長くなるのでたたみます

使い捨てパレット:アクリル絵の具は乾くと耐水性になるので、100均の使い捨てパレットを使っています。
筆洗のコップ:なんでもいいです、あるものを利用。
メイク用綿棒:先のとがったメイク用の綿棒、パステルを塗ったり、修正するときに使います。画像のは100均のものですが、先がすぐにほぐれるのでぼかしのときにはいいですが、溶剤や水を含ませての修正時には使いにくいこともあります。安いものとそこそこの値段のものを使い分けるといいかも。
水彩色鉛筆(茶):まゆやアイラインのあたり付け用。
筆:アイホールなど窪んだところに使う長穂・アイラインなど主塗り用細筆・まゆ、まつ毛を描く極細。ウチではインターロン 水彩筆の長穂とキャムロン プラタ プロ 1/10&1/100を使用。
メラミンスポンジ:修正用。水できれいに落ちなかったときに使う。
コットンパフ:頬など、広範囲に色を入れるときに使用。

パステル:粉になりやすいソフトパステル。アイシャドウやチークに使う。
アクリル絵の具:伸びがよく、透明感がある。アクリリック。まゆ・アイラインに使用。
アクリルガッシュ:不透明でザラッとした質感になる。伸びがよくないので、まゆやまつ毛には不向き。
ウチでは、パステルはレンブラントの24色セット、アクリル絵の具はホルベインで必要な色をバラで購入したものを使用。基本の色は黒・茶系・赤系、アクリル絵の具でソフトな色味を作るときには白に近い薄い灰色が活躍します。
リキテックスやホルベインというのはメーカーの名前です。画材メーカーのものであればどこのでも大丈夫だと思うので、発色や使いやすさで選ぶのがいいと思います。

クレオス MrスーパークリアーUVカット つや消し:下地・定着・仕上げコートで使います。
Mrカラーうすめ液:メイク落とし・修正で使用。メイク落としではじゃぶじゃぶ使うので、中びんがおすすめ。
タミヤ クリアー:目のふち・くちびる・爪など、つやつやにしたいところに使用。※写真はエナメル溶剤です、間違えた(汗)
他に、スプレー後にパーツを乾くまで入れておくホコリよけの箱(プラスチック製がおすすめ)、メイク落としやスプレー作業で使うプラスチック手袋(使い捨て)と紙マスク、スプレーの飛び散り汚れよけの新聞紙やナイロンシートがあるといいです。
必要な道具は以上! 【
パステルメイク下準備編 】 につづく。
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やったことないけど、カスタムしてみたい!というつぶやきをちらほら見かけるので、お節介にも解説してしまおうと思います。当方のやり方の紹介ですので、いろいろあるやり方の一つとして参考にしていただけると幸いです。
まず、カスタムは自己責任です。解説用にすっぴんヘッドで見本写真を撮影していますが、本来はメイク後のヘッドに行いますので、まつ毛をはがすときやピンセットを扱うときはキズが付かないようにご注意ください。
では、カスタム初めといえば、なアイ交換とまつ毛の貼り替えから!
すっぴんヘッドのみですので、たたみます!
*アイ交換**アイの外し方アイの固定には、パテ・粘土・グルーが使われていることが多いです。まずはパテ・粘土の外し方から。
ヘッドの上蓋を開けて、パテ・粘土の具合を確かめます。アイ裏の出っ張りが見えているようなら、それを摘まんで動かし、パテ・粘土を緩めます。がっちり埋まっていたら、アイスの木べら(アイスを買ったときにもらえるアレ)で掘り返します。ある程度緩む、またはアイの後部が見えるくらい掘り返したら、アイホールにヘッド表側から棒をさしてアイを押します。棒はアイに傷をつけない素材のものがベスト。ウチでは割りばしを使ってます。

アイを押し出して外したら、残りのパテ・粘土をきれいに取り除いて作業終わりです。パテ・粘土に固定できる程度の粘りが残っていれば再利用可能。 また、レジンは油に弱い(変質しやすくなる)らしいので、油分を含まない乾いても固まらないパテ・粘土の使用がオススメです。
グルーの外し方。綿棒に溶剤(タミヤアクリル溶剤またはMrカラーうすめ液)を含ませ、ヘッド裏のグルー接着部分に塗布します。この際、ヘッド表のメイクに溶剤が付くとメイクが落ちてしまうので要注意です。グルーの端が緩んで浮いてきたら、ペンチなどでグルーをつまんで剥がします。アイを外した後、残りのグルーもきれいに取り除くのが理想なのですが、アタイは上手くいったことがありません(汗)
ボークスのドールに見られるようなアイがグルーにどっぷり浸かっている外し難い固定の場合、お湯に漬けてグルーを緩めるという方法や冷凍庫で凍らせてから外すという方法もあるようです。ネット検索で出てきますのでご参照ください。
*アイの付け方
アイに棒状に伸ばしたパテを付けます。

パテをつけたアイを、ヘッド裏からアイホールに当てます。

ヘッドを表から見ながら、アイの位置を調整。

アイの位置が決まったら、残りの隙間にもパテを詰めて完全に固定します。
*まつ毛の貼り替え**まつ毛の外し方アイを外してから、濡らしたコットンパフをヘッド裏からまつ毛接着部分に当てて接着剤をふやかします。30分~1時間ほどおいて、接着剤が白くなったら剥がし時。ここで白くならない、接着剤が緩まない場合は水性ではないので溶剤を使うことになります。溶剤を使う場合はアイのとき以上にメイクに溶剤が付かないように注意してください。また、無理に剥がそうとするとメイクも剥がれる危険性もあるので、慎重に行ってください。 まつ毛を剥がしたら、アイホールに残った接着剤もふき取りきれいにしておきます。きれいにしておくと、まつ毛を張り替えるときに楽です。
*まつ毛の貼り方まつ毛はドール用の他、人間用の100均のでも大丈夫です。ウチではいつも100均まつ毛(笑)

貼り替え用具:木工用ボンド(水性)・先曲げピンセット・つま楊枝・つけまつ毛・お湯・濡れティッシュ

アイホールに合わせてまつ毛を切り、お湯に漬けて揉んでワイヤーを柔らかくしておく。
目頭から目じりにかけてまつ毛が長くなるように切るのが良し。

つま楊枝にボンドを取り、ヘッド裏からアイホールに塗る。

アイホールの縁にたっぷり塗ります。

ヘッド表からアイホールにまつ毛を差し込みます。ここで差し込み過ぎてまつ毛にボンドがついてしまってもお湯で洗えば大丈夫、洗って水分をふき取とったら付け直せます。ピンセットは濡れティッシュで拭いて、常にキレイにしておくのが上手く付けるポイント。

裏からまつ毛を引っ張って長さを調整します。

好みの長さに調整できたら、乾かして完成です。
アイ交換・まつ毛貼りは以上、【
パステルメイク 道具編】 につづく。
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